逍遥游

本を読んだり、無軌道に自転車に乗ったり、オールドデジカメでブラパチしたり……。

小島烏水

欲しかった本が手に入りました。

近藤信行『小島烏水―山の風流使者伝』創文社 昭和53年です。

のちに平凡社ライブラリーに入っていますが、やはり単行本でないとね。

安かったのにとっても美本で、これはウレシイ。

いまはなき創文社の本です。

 

前の所有者はこの本を山の本の専門店茗渓堂で求めています。

御茶の水にあったこのお店上京の際にはかならず立ち寄りましたが、

大量販売を考えない贅沢な装丁・造本で、3,500円は当然とは思いながら

なかなか手が出ませんでした。

残念ながら2011年に閉店されています。

 

そうそう京都にも山の本の得意なお店がありましたね。

四条河原町東に入った北側の海南堂です。

これについては、これも店を閉められた三月書房が 

四条河原町東入ル「海南堂」の遺跡: 三月記(仮題)

ちょっと違う視点から

比良山地 武奈ヶ岳|高野悦子「二十歳の原点」案内

があの界隈のことに触れておられます。

なお、古書に限れば、京大の総合人間学部キャンパスの東側、道を挟んで建つ

ヴォーリズ建築の「白亜荘」に ↓ があります。

軟弱古書店 山の本 山岳古書 山岳雑誌 山の古本

 

昔の若者と山とは切っても切れない関係がありました。

それはまことにもって大きな問題です。

 

いまはどうなんでしょう? 山ガールというのは一時耳にしましたが……。

烏水の文章は初期は文語調で、あるときから口語にかわるのですが

その文語調にシビレます。

小生、ちょっとおかしいのかもしれません

 

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