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ここ数日の好天もひとまず今日までらしいですね。
緩んだ身体が、来週の戻り寒波に堪えられるかしら……。
先日求めた和刻本の論語集注(写真右)を楽しんでいます。
旧家の蔵なんかに入らせて貰うと、たいてい積み上がっているタイプです。
左は清の康煕年間に出された有名な呉志忠刻本の縮印本です。
漢文のお勉強はもちろんこちらの白文でするんですが
訓読の確認のため! に右のように訓点の入った和刻本ものぞきます。
購入したものは、少々カスレがあって、注文の送り仮名が見にくかったりしますが、
江戸から明治の人々がどう読んでいたかがわかって親しみがわきますね。
寺子屋で先生が竹の鞭を揮いながら素読をさせているそんな風景です。
それにしても彼の地のものに対して日本のものはいかにもおおらかというか
シャープさに欠けると感じますね。お国柄と云うべきでしょうか。
文字もぼてっとしてますが、界線がはいってないのがその印象を強めているのでしょう。
漢文は当時としては敬すべき異文化を学ぶ窓、
訓読はそれを可能にするツールということですが、
小生もそうですが、だいたいこのあたりを読んでおしまいにしてたんでしょうね。
それから先にずんずん進んで行けた人は、違う世界や人との交流を手に入れたんでしょう。
*私の論語も1冊目は手擦れが激しいんですが、あとになると新品同様です(笑)