逍遥游

本を読んだり、無軌道に自転車に乗ったり、オールドデジカメでブラパチしたり……。

不審紙

古文書や和本を開いているときにたまに目にする小さな赤い紙

小さくちぎってぺたりと貼り付けてある。

爪先でごしごしするとすぐにはがれるので糊気はあっても少ない。

たぶん舌先で舐めて貼り付けている。

論語の和刻本を開いて読んでいたら、その「本体」をみつけました。

こういうのってそうはお目にかかりませんね。

そんでもって記念にパチリ。またもとの場所に戻しておきました。

不審紙(ふしんがみ)です。

不審紙とは - コトバンク

ちなみに、寺田寅彦の随筆「柿の種」にやや詳しい記述がありました。

寺田寅彦 柿の種

↑ 後半にありますctrl Fで「不審」と入れて下さい。

 

 *右側の大きめの紙が「不審紙」のもとですね。

     写真を見て「なんだ和刻本か?」なんで言わないで下さいね~。これはこれで

 勉強になりますので。ちなみにこれは道春点の論語です。

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近代書誌・近代画像データベース校正/標註日本外史 三刻

画像の12にまっさらな不審紙が写っていました。もとは結構大きなものなんですね。。