逍遥游

本を読んだり、無軌道に自転車に乗ったり、オールドデジカメでブラパチしたり……。

朝から散髪

朝から駅前の散髪屋さんへ。

九時すぎについたのにすでに5人ばかり待っています。

すでに鏡の前には4人が散髪中。

うーん。これはこれは。

退職後は身のほどに合わせておやすいお店に通っているので

少しばかり待つのはしかたがありませんが

置き雑誌にバラエティが無いのが残念な店。

文庫本を鞄に入れてくればよかったと反省。

 

スタッフと客との会話を聞いていると、

やはり今日はよく混んでいるらしい。

ここ数日の暑さと湿気のせいか散髪を思い立つ人が多いようです。

もちろん私もその一人です。

1時間ほど待って、半時間もかからないうちにきれいさっぱり。

シャンプーも顔そりもしない客は儲けとしてはどうなのか

回転には寄与しているけど。

 

そうそう、散髪屋さんというと

40代は仕事帰りに京都タワーの地下にあるタワー理容室に通っていました。

あれはふしぎな所で、小さな入口から階段を地下2階へとくだっていきます

となりには有名なタワー大浴場があり、朝行くと夜行バスでくたびれた人が

風呂にはいって仕事まで寝そべっているような姿がよく見えました。

店の中はいまどきめずらしい昭和な雰囲気。

いつもKBSラジオが店の隅から流れていまして

ローカルな話題とローカルなCMを繰り返していました。

 地下2階で唯一入る場所と局なんだとか。

洗面台の傍ら、ダクトの横に古いラジオが斜めになって鎮座していました。

いまから思うとそれも微妙なセッティングだったんでしょう。

 

あまり手が入っていない感じの店構えは十年通っていても変わりませんでした。

 何年も通っているうちにお店の人は

私のことをどこかの病院の技師かなにかと思ったらしく

私もだいたいそれに話をあわせていました。

眠そうな顔して、夜勤帰りに寄っていく客……。

そういう雰囲気がでていたのかもしれません。

 

京都タワーというと最近は、

インバウンドとかを意識した変におしゃれな店舗になりましたが

地下はどうなっているのかな

やっていたら、たぶん昔のままなんじゃないでしょうか。

そんな気がします。

 

その後50代に入ってからは、家から自転車で10分ばかりの

腕のいいお店に通いました。

仕事の流れがいつ行ってもピシッと決まっていてぶれませんでした。

美容師はあふれているけど、理容師はむしろ減っているとか

お店を構えて維持していくのは、なかなかたいへんなんだそうです。

 

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