逍遥游

本を読んだり、無軌道に自転車に乗ったり、オールドデジカメでブラパチしたり……。

「買い占め」ではなく「備蓄」である

このたびの新型ウイルスの流行にともなって

マスコミで、トイレットペーパーやマスクの払底が報じられていますが

小生疑問に思うのはあれは「買い占め」ではなく

「備蓄」の衝動によるやむを得ないものと思います。

転売目当てのやからの行動は倫理的にも批判されるべきで買い占めといえるでしょう。

でも庶民が購入に走り回るのは、適切な情報を流し、

まっとうな流通を指導しない政府の対応に不安を覚えるからで

実際あわてて買わないと、明日の用が足せませんというご家庭もあるでしょう。

 

トイレットペーパーはだいたい8コか16コ入り、

これをふだんから2しめ用意している家庭は決して多数とはいえないでしょう。

備蓄をうながすネット上のニュースもあったことで、

一気に不安が爆発したと思います。

庶民のこの行動をして「買い占め」というのは当たらないと思います。

せめてマスクをもう2週間早く流通させていれば

精神的にももっとおだやかでいられたのではないでしょうか。

 

小生はコロナ騒ぎの始まる前、まだ1月の早い頃に

来たるべき大地震の予測データが発表されたのをきっかけに

近年の災害多発もあることから、防災グッズや備蓄食料を買い始め

大型のコンテナボックスや古い冷蔵庫に蓄えることにしました。

山歩きをしていた当時に買ったテントやツェルト、水のコンテナ、

燃料、コンロ、自炊用食器などなど役立ちそうなものは小屋にかためておきました。

 

食品としては米は20キロ、ラーメンやレトルト食品、缶詰、大豆製肉、砂糖……。

ネット上でみられるものから、1週間くらいは大丈夫という線で蓄えました。

その際トイレットペーパー18コ入りを4しめ、ティッシュペーパーも20コほど買いました。

さすがにマスクまでは手が廻りませんでしたが、

先日書いたようにこれまでの買い置きがあるので、

これから流通してくるまでは、なんとかリユースしながら持ちこたえられそうです。

震災のときなどは水洗トイレが麻痺します。

近所に小川があれば、雜水として使えるので助かります。

しかし、これまで書いて来たことも実際にどれだけ役に立つかというと……疑問です。

子育て・介護・災害は体験してみないとわからないなどといいますが

ただただ「やってこないこと」を願っているだけです。

実際は確実にやってくるものなのに……。

 

考えてみれば、これほど毎年のように災害による避難生活が発生しているわけですから

防災の備えや避難生活のノウハウは相当蓄積されているはずですが

そういうものが一向に国民に共有されていなくて、国の備えも弱い。

避難が1ヶ月になっててもいまだに体育館で雑魚寝です。

マスコミも悲惨な状況や美談を紹介するのは熱心ですが

なら、これからこうしましょうという提案をする訳ではない。

基礎的な自治体や町内会のほうが、もっと安心安全に熱心です。

 

いずれにしても今年もいつ災害がやってくるか知れないという自覚は必要で

その点では、今回の災厄がふだんからの備えへの意識につながるといいと思いますね。

 

EF210-102 草津川跡から。天井川を鉄道がくぐるのは地理の教科書にも載りましたね。

f:id:koganemaru59:20200306180901j:plain