古い写真第8弾
1980年代のごく末の頃と思います。
懐かしい車両が写っています。
1988年には貨物営業を全廃したとされるので、ここに集約されていたのでしょうか。
近江鉄道は5年ほど通勤に使っていたのに、ほとんど写真を撮っていません。
鉄道写真というのは一種の記念写真でハレの日の行為なんでしょうね。
八日市より南の区間は通学時をはずすと、ほとんど独り占め状態でした。
たぶん今もそうでしよう。
万葉集にもよまれた蒲生野の季節の変化を堪能というと聞こえがいいのですが、
夏は冷房がないので窓は全開、冬はヒータ-が効かず運転手も防寒コートを着て運転。
こちらは風の吹き込んでくる車内でちぢこまっているほかありませんでした。
厳冬期、八日市駅で雪に降り籠められてそのまま運休。
駅から放り出されて夜中に近江八幡まで歩いて帰ったのも今となってはなつかしい。
それはそれはひどい鉄道でしたが、晩夏の黄昏時、虫のすだくなかを
ただ一人激しいゆれに身を任せていると、このまま銀河鉄道のように
どこかに飛んでいくのではないかと錯覚するほどでした。
*背後の山は佐和山城跡 写真左手の一両だけの車両は「近江ガチャコン」の名にはじな
いすさまじい揺れ(上下左右激しく揺れる、路盤もひどかった)と騒音でした。