逍遥游

本を読んだり、無軌道に自転車に乗ったり、オールドデジカメでブラパチしたり……。

句集を買う

朝方はまだ晴れ間も見えましたが

午後からはずっと雨が降っています。

そのなかを地区の下水管の定期検査らしく

朝から数名の合羽姿の作業員が黙々と仕事を続けています。

一軒ずつ宅内配管までチェックですから、はかどりません。

「昨日までやったらよかったですねぇ」と言いそうになって

ここ数ヶ月続く仕事らしいことが回覧板にあったのを思い出し

あわてて口をつぐみました。

仕事は貴いものですね。

玄孫請けまでさせて中抜きだけするのも「仕事」らしいですが……。

 

久しぶりに句集を買いました。

石田郷子さんの『草の王』(ふらんす堂・2015年)です。

そのなかから五句。

 

  猪道の突き当たりたる桃畑

  草取の人の大きく立ちあがる

  更衣してすらすらと読めるもの

  前世も淋しかりしと夏帽子

  教会のやうな冬日を歩みをり

 

f:id:koganemaru59:20200611163426j:plain

 

*梅雨入りの朝の河原畑

f:id:koganemaru59:20200611183118j:plain