逍遥游

本を読んだり、無軌道に自転車に乗ったり、オールドデジカメでブラパチしたり……。

申分のない好天です。

スーパーに買い出しに行きました。

昼はパックの鯖寿司(もどきですね)です。

帰ったら吉井勇の『洛北随筆』甲鳥書林昭和15年が届いていました。

なかなか凝った検印紙ですね。

この随筆執筆当時の吉井の寓居は京都市左京区北白川東蔦町、

京大の農学部グランドの北東、疏水端のようです。

『洛北随筆』に収められた「如意嶽」に

    大文字の護摩木納めの人つづく山腹にさす夕日あかしも

  北白川の私の家の二階の縁側から見ると、如意嶽は直ぐ目の前庫に聳えてゐて

  秋空のくっきりと晴れた日などには、大の字に並んだ火壺の跡が、数へられる

  位はっきり見え、眸を凝らすと大の字の交差点あたりを横切っている、山道を

  登ってゆく人の姿までが、芥子人形のやうに小さく見える。

と見えています。

とくに記念碑も建っていないようですが……。入京したとき一度訪ねてみましょう。

ついでに大文字にも登ってこようかな。新緑の間に私も芥子人形になってきましよう。

 

それと柳田國男の『野鳥・野草雑記』も甲鳥から出でいたことを思い出しました。

さっそく日本の古本屋で発注です。

 

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*印刷者の須磨勘兵衛は江戸時代から続いた版元升屋勘兵衛ですね