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このところ昼間は朱子、夕方からは道元に関する本を読んでいます。
この2ヶ月大学章句と中庸章句をうなって読んでいたので、
書いてあることが以前より頭に入ってくる気がします。
むかしはともかく概説書を読んでからなんて思っていましたが、やはり逆。
原典をしかるべき注によって、その時はわかってもわからなくても
ともかく読まないと入口にも立てません。それと独学はできませんね。
中公バックスの名著シリーズは古いけれどすばらしい「ガイドブック」です。
ペーパーバック版の装丁も好きです。
荒木見悟編の『朱子 王陽明』とくに朱子は全編朱子(朱熹)と門人との
問答・語録を収めていて、朱子先生から大学や中庸の要点をくりかえし説き明かされ
ているようでように編集されていてすばらしい。
朱子の懇篤な人柄も感じられて、朱子学一般の悪いイメージがくつがえります。
それにしてもこういう本がシリーズになり
何千、何万も売れた時代があったんですね。
教養をばかにし、焚書にも似たようなことを、
人気取りか平気で政治家が言うようになって。手をたたいたりしてる。
そりゃぁ、まぁ、落ち目になる訳です。
それはともかく、早く京都へ出て古本屋さんをまわりたい。