これにて千穐楽にござりまする
厳しい暑さです。
外に出るのが怖いくらいです。
老母の夕飯時には、テレビをつけることが多いです。
内容の理解はおぼつかないのですが、先週は大相撲をやってました。
国技館は一度だけ、専らテレビ桟敷ですが、やはり面白い。
久しぶりに登場した白鵬関の強さには感心しましたが
相変わらずのふるまいで、折角の優勝もなにか後味が悪かっ。
わけはわからないかもしれないけれど、母親に見せる気がしなくて
思わずテレビを切ってしまいました。
相撲をことさらに「国技」というのには違和感がありますし
後付けの神事性を云々することなど全く無用のことと思いますが、
その上でなお「国技」というのなら、あれは違うように感じます。
個人の性格や素行を云々するのではありません、
昔から聖人君子のような横綱がいたかというとそんなのはいない。
でもああいう態度を土俵の上ではださないというのは
かえって「強さ」を表現する最たるものではないでしょうか。
強さの奥行きを見る者に感じさせる。まぁ勝手に感じてくれるわけです。
異国から来られて想像を超える努力をされた白鵬関ゆえに
もったいないし、なにより野暮ったい。
私たちにそう感じる文化がなくなったか、共有できなくなったのなら仕方有りません。
それはアスリートで勝負師たる白鵬関の責任とは言えないかも知れません。
そこで評価と批判は分かれるでしょう。
ただそのお芝居というか、お約束、呼吸を楽しめないのなら、僭越ですが
相撲という興業はあえて「国技」という値打ちがないのではと小生感じます。