逍遥游

本を読んだり、無軌道に自転車に乗ったり、オールドデジカメでブラパチしたり……。

パンパカパーン

今年の「古本」……。

大量に売却したので本棚はスカスカになったはずですが

じわりじわりとその空隙は埋まりつつあります。

今年の極私的「古本3冊」ですが、

少し無理して以下の3冊といたします。

 

①玉城康四郎編『道元』日本の名著7 中央公論社

②桂万栄編・駒田信二訳『棠陰比事』岩波文庫

③加太邦憲著『自歴譜』岩波文庫

 

①は道元正法眼蔵の抄訳が中心ですが、解説もかなりの紙幅を費やしています。

現代語訳は、他にもいく人かのものを見ましたが、いちばんしっくりきそうなのがこれ。

これを入口にして、全訳のものも揃えました。

②これは江戸時代の『大岡政談』など裁判モノのもとネタとされるもの。

中国古来の優れた判決の実例を二つづつ対比するかたちで編んだものです。

肩がこりません。

③1ヶ月ほど前に均一で拾ったもの。

明治新政府のもとで初めて西欧法学の教育を受け判事として活躍。

貴族院議員にも勅撰された人物。幕末維新期の動静や、欧米留学、中国・朝鮮漫遊の記事も面白い。

会津とならんで「朝敵」視された桑名藩出身ながら、みじんも卑屈さを感じさせません。

 

50代は日本の近代文学にはまってましたが、これからはちょっと混沌です。

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