逍遥游

本を読んだり、無軌道に自転車に乗ったり、オールドデジカメでブラパチしたり……。

午前中はおだやかに晴れていましたが

やはり昼からは冬空になってきました。

比良山は時雨れています。あるいは雪かもしれません。

灯油を売る車がいつものメロディを奏でながらまわっております。

もう風物詩になっています。

 

午後近所で発掘調査をやっているので、のぞいてきました。

あら柱穴が並んでいます。ここは思ったほどには遺構が出なかったようですが

さて、終盤に入って成果が出て来ますか、どうか?

 ふと見ると調査員さんがアルミ製のカメラケースをかついでいるので

なつかしいなぁと思っていたら

なんと、まだフィルムカメラを使っています。

10年前ならまだしも……

なんて、いらぬお節介ですね。

 

師走に入りやはり老母は「冬の陣」に入った感じ。

妄想に対応していると、こちらのアタマがおかしくなりそうで

平常心を保つ工夫がいります。

これがあと3ヶ月は続くと思うと憂鬱です。

薬や介護施設の不十分な時代はどうしてたのかしら? なんて思いますが

まぁ、こんな長生きはしなかったということでしょう。

 

 「あんたいつまで生きていたい?」 家人と話すことがあります。

寿命は与えられたものですから自分では決められませんし、

正直明日お迎えが来るかも知れません。

まぁ、あと20数年とすると、頭と身体がまずまともに動くのは15年。

不謹慎の誹りを受けると思いますが老母があと何年生きるか……。

もし100まで生きたら……。考えるワタクシです。

母の世話はそれなりにつとめているつもりですが、

偽らざる気持ちとしては、自分は85歳を打ち止めにして、

子どもの時間を奪いたくないなんて思いますね。

 

ご近所に認知症となり、101歳まで生きられた寝たきりのおばあさんを

自宅で介護され看取られたご夫婦がおられます。

今はお二人で畑仕事やお菓子づくりを楽しんでおられますが

ほんとうによくされたと感心しています。

みんなが90~100歳まで「生きてしまう」時代。

私たちもやがて含まれる超高齢化社会のもたらす影響は

コロナなんかより、ずっと大きいですね。

 

 

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