独り言
以下、独り言です。
今年の春に自転車に乗って河原畑に行ったとき
大きな柿の木にたくさんの白い花が咲いて
それにアブやらハチやらがうんうんとうなりを上げていて
その羽音に聞き惚れていたこと、
そして、しばらくして改めて行くと
それが、数百にもなろうかという花が地面に落ちていて
そこで、バラ バラ ボツ ボツという音を聴き
それが花が地面に生えている蕗の葉に当たって生じた音であったことに気づき
アッ! と思ったことを書きました。
その時感じたことは、まだあまりことばにできないものでしたが
それから正法眼蔵が読みたくなり
その「現成公案」を通読してみると、
むつかしいながらなんとなく腑に落ちるところがあり、
あのときの体験は、まさにここに書いてあることやなぁ。
柿の花、虫、その羽音、蕗の葉や、それに花が落ちて当たって生ずる音が
みんな自分自身であったなぁと感じるのです。
それはむつかしいことではなくで、とても愉快な感じでして
早いですが、今年一番の収穫だったように思います。
道元は魅力的です。