逍遥游

本を読んだり、無軌道に自転車に乗ったり、オールドデジカメでブラパチしたり……。

一気に涼しく

朝から蒸し暑くて閉口しました。

午前中外に出て、帰途久しぶりにブックオフに立ち寄り新書を中心に数冊購入。

 橋爪大三郎大澤真幸『ふしぎなキリスト教講談社現代新書

 植木雅俊『仏教、本当の教え』中公新書

 田尻祐一郎『江戸の思想史』同上

 上野洋三『芭蕉、旅へ』岩波新書

 辻静雄『フランス料理の手帖』新潮文庫

いずれも110円とありました。このあたりは勉強になりますナ。

 

『ふしぎなキリスト教』、とくに旧約のヨブ記を取り上げて

信仰とはなにかを説く説は、思わず笑うほど。

15年あまり教会に籍をおきましたが

まさに「富めるときも、病めるときも」対話を求める絶対的な「神」

そんな「神」とのコミュニケーションを常に要求する信仰は正直「疲れ」ます。

(逆にそれがますますエネルギーになる方もある)。

キリスト教の場合は、そこにイエスが登場して、よけいややこしくなる。

新約だけでよさそうなのに、後生大事に旧約をのこす。「由緒書」だから。

三位一体も、罪をあがなう犠牲としてのイエスの存在も矛盾が有り、

理屈に合わないのですがそれが神秘となったり、学びのタネとして理解を要求される。

終わりがありません。

 

 後半で「日本人の考える無神論は、神に支配されたくないという感情なんです」

と述べていますが、神も含めて都合のよいシステムにしておきたいということなんでしょう。

 もちろんこれは私の勝手気ままで拙い理解です。

ただその間、福音書を何度も読めたことは得がたい経験だったと思います。

そう、読むということは、楽しいことなのです。

 

まあ、よく売れた一方悪評紛々たる本でもありますが、

文化としてキリスト教に関心をもっておくことはやはり大事と感じさせる本ですね。

教会の「中の人」は嫌な顔するでしょうけど……。

ただ橋爪先生はキリスト者なんですな。

 

夕刻さっと雨が降りまして、気温が下がりました。

勝手口を出て下げてある温度計を見るとなんと23度になっています。

日中は30度近くありましたので、一気に7度も下がりました。

虫の声も大きくなりました。

 

お茶の水の宿の窓から早朝の東京

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