源流をうかがう
昨日は河口だったので、今日は源流へ行ってみました。
そんな気になったのは、今読んでいる『孟子』のなかに
孟子曰く「源泉混混として昼夜をおかず。あなにみちて、しかる後に進み
四海に至る。本(もと)ある者は是の如し。……」という所がありまして
なかなか格好いい言葉なんです。もちろん「本源」をもつ人間についての喩えですが
こんこんと湧く、そんなイメージを近所の川に期待してみたんですナ。
じっさいこの川の走る丘陵上は大学や工場、住宅地がどんどん開発され、
雨水排水を流す関係で、上流といえどもいくつも支流を派生しています。
昔の地図や戦後の空中写真をみてここと思われる峠までさかのぼりました。
結果は写真をご覧下さい。
ときどきこのあたりでもカワセミを見ます。ナワバリがあるようです。
ハヤもいますし、それを狙うサギもよく見かけます。
*まとまった土地があった丘陵上はいまや工業団地や大学に、河川敷公園も。
*河原は昔は全部藪で近寄りがたかったですが、いまではこんな心配も。
*徐々に勾配がつよくなってきました。「魚留めの滝」ですなぁ。
*名神高速を越えるあたりから谷川の風情に。カワセミのねぐらはこの辺り。
*最後の支流との合流点です。左は大学キャンパスへ。細い右が本流です。
*ようやく源流があるはずの峠に到着。左手の林のなかから水音がしますよ。
*おー、源流感ありますね。でもかなりアバウトな化学工場の裏にありまして、
その排水がじゃばじゃば注いでいました。排水と雨水が「源流」となりそうです。
*うーん、さらにその先の開発でどうやら源流はのびそうです……。
*行き着くところ「源流」はたしかにある。だいじなのは「流域」かな……。