ティタイム
近頃では職場の机に湯飲みをおくことは、まずないと思います。
煙草が禁じられた頃に、時を同じくして、お茶も禁止となった覚えがあります。
煙草ほどに害はないはずですが、パソコンを使うようになったこともあるし
なにより「職務専念」に反する。ティタイムは定時に別室でということだったと思います。
リタイア後はそんな規制もないので、机の上は朝から飲んだお茶の湯飲みや
コーヒーカップがずらずらならび、夕食時にはそれをキッチンにもって降りるのが
私の日課になっています。
コーヒーはブラックばかりではおいしくないし、紅茶も然り、紅茶はその上茶渋が酷い。
緑茶は甘味料やミルクが入らないし、しごく健康的な飲み物と思います。
日本茶専門の喫茶店が増えてきた矢先のコロナ禍で、それが減ってしまわないか気になります。
ま、日本茶には茶請けがつきものなので、ヘルシーとばかりは言えませんが……。
薬も毒になり、毒も薬になるということでしょうか。堪忍してもらいましょう。
さて、こんなん出して恐縮ですが、写真は在勤中30年以上愛用していた湯飲みです。
左は奈良の赤膚焼、たしか20代に下御門商店街の荒物屋で求めた物、
元興寺極楽坊へ行った帰りとおぼえています。奈良町が観光化する以前で、
もうそのお店はないようです。口が少し欠けましたが現役です。
右は信楽の陶芸家で小物造の名人(大西忠左さん)の作で口当たりが柔らかく軽いです。
ごつごつした土物もたまにはいいですが、ふだんはこういうてらいの無い軽いのがよいですナ。