逍遥游

本を読んだり、無軌道に自転車に乗ったり、オールドデジカメでブラパチしたり……。

「恩賜のマスク」ならありがたく頂戴しますよ

 

余計なことで、あたら下々の手数を増やし、時間と税金を空費しないで、

もっと本質的なことにとりくんでほしいものです。

こんな「飴」は不要ですな。

 

さて、今日は身分証明書の交付があり引き続いて図書館利用証を入手

しなければならないので、百万遍へ行ってきました。

ただし、この時期、電車にはできるだけ乗りたくないのでクルマです。

40分ぐらいで到着。近所のコインパーキングに止めて構内に入ると

あら、まあ。というほどのガラガラです。

昨年の今日は新入生でごった返していましたので、

満開の桜がよけい白々と見える、この光景は忘れられないでしょう。

手続きにならぶには2メートルの間隔をあけて待機しました。

 

用事を済ませると、パーキングの余り時間で善行堂へ寄り道。

 

本日買ったのは

林哲夫『ふるほんのほこり』書肆よろず屋 2019

林 望『東京珍景録新潮文庫 1996

舟橋聖一『白薊』新潮社 1956

山口明穂他編『岩波漢語辞典』1987

 

林画伯のエッセイはいつもながら奥行きがある。

岩波の漢語辞典(漢文を学ぶための古漢語辞典ではなく日本語としての漢語の字引)

は通常版なら200円くらいのはずだが、これは岩波文庫刊行60年、同新書50年の

記念の引出物に使われた革装・非売品!。普通のでよかったんですが……。

リンボウ先生のものはアタリハズレがありますがこれはまずはアタリでした。

路上観察や建築探偵的なノリかなとも思いましたが

(実際元版は建築関係で知られる彰国社〈平成8〉)、ちょっと味が違いますね。

ここに紹介された建物もどれだけ今残ってゐるか。

幼いときから東京に親炙してきた人が、喜んで書いて撮っている本ですね。

 

1時間半の滞在をもって花の都をあとにしましたが

例年のように岡崎界隈の見事な桜が、今年はなんともやるせなかったですね。

帰宅後入念な手洗い・うがい・そしてシャワー!!

 

*吉田山にて 

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しっとりとした景色だったんですが……。コンデジなのでやけにコントラストが高いです。