静かな京都
秋でしょうか。
老母をデイサービスに送り出してから、
電車に乗って京都へ。
京都駅から北へ歩き出し、はじめて枳穀亭へ行ってみました。
広大なお庭はどこか大名庭園にも似て大味ですが
せせこましい下京にいることを忘れさせるものがありますね。
「枳穀亭」というと「お東騒動」という言葉が浮かびます。
同類のお家騒動はどこの教団や本山にあるようですが
さすがにお東さんはそのスケールも違ったようです。
ま、庭園は庭園として楽しみました。
いただけるパンフレットもとっても立派です。
さらに北へ歩を進めて、本当に久しぶりに四条から河原町をあるきましたが
河原町通りの荒廃は目に余るものがありました。
御池から寺町に入って北へ、夷川を西に行って
烏丸から地下鉄東西線で帰りました。
汗はかきましたが、もう8月のような猛暑にはなりません。
関空があんなことなので、外国人の姿もまばら
少し前の京都にもどったような静けさでした。
一昨日から聊斎志異を読み始めました。もちろん訳ですが
面白いものですね。
妖鬼や狐など人間で無いものや他界のモノと人間の交流が
次から次へと記されています。
荒唐無稽のようですが、しばらくすると
違和感がなくなり、こちらのほうがむしろリアルに感じてくる。
読み継がれてきた理由でしょうか。
*枳穀亭にて
法要案内の字がまるで高校生でした。要修行!(笑)