多病息災
近頃は女性タレントさんの加齢をさして「劣化」なんてけなしたりします。
劣化というようなまだまだお歳じゃないのに失礼なことと思います。
還暦を前にした私なんかは、たしかに「劣化」の進んでいるのを
自他共に認めるところです。
一病息災などといいますが、小生は膵臓の膵管に奇形が有りまして
ストレスがたまったり、食事が偏ると、膵液が自分の膵管を溶かすという
誠に困った症状が出ます。
最初は胃が悪いと思い込んで胃薬ばかり飲んでいたのですが
カメラを呑んでみると、らせん状になっていることがわかり
お医者さんは学会に報告させてね、なんて
気楽なことを言いましたが、これが私の二十代からの持病の一つ。
これはまさに一病息災で、膵臓のツボである背中に痛みが出始めるのが
用心の目安になってきました。
最近はこれに自律神経系の失調とか、前立腺の炎症とか、加齢によるものと
精神的なものが関連する症状が現れてトリプルパンチを受けています。
従ってしばらく自転車は禁忌になってしまって、これがまたストレスに……。
退職後病気になるご同輩をときどき聞きますが、
本格的にそのお仲間に参入するのはいやなので、漢方とか、お灸とか、
ツボ刺激とか、ストレッチや散歩などいろいろとやっているのですが、
そう簡単に卓効があるわけではありません。
昨日は久しぶりに医者に行きましたが、
相手は京大出の若いセンセですが、世間的にはありふれた症状で、
かえって完璧な解決はなかなかな……、といった結構なご託宣で養生は長引きそうです。
そこでちょっと方向転換をはかって、
十月くらいから二十年ぶりに山歩きを再開しようかなと思っています。
全身を動かして、血の巡りとついでに頭の巡りも良くしたい
いや良くするのは「欲」で、まぁ「劣化」を遅くしたいということです。