お盆
雨雲は琵琶湖を避けているのか、降りません。
今日は朝から曇っていますが、さてどうなるか。
朝から墓参りを済ませ、ちょっと一息ついています。
先日買った新書のうち末川博の『彼の歩んだ道』読了。
三高入学あたりから描かれる京都の町の描写を楽しみます。
地元の京都人は、かえってこういう「記録」はしないのでしょう。
同窓会誌などにはあるかもしれませんが
一般書として活字化されることはすくないと思われます。
西山卯三の『住み方の記』は格別、松田道雄の『花洛』などの一連の京都モノ
他所から京都に移り住んだ学者の回想に読ませるものがありますね。
上記の本にもそういう記述が一定ありました。
ぐっと時代が下がって、たとえば高野悦子の『二十歳の原点』とか
小説だけど黒川創の作品などにも私には同じ楽しみがあります。
末川先生は私がちょうど立命に入った頃に亡くなっておられます。
春に衣笠の記念室を訪ね、ゆっくりその足跡をたどりましたが
キャンパスの様変わりと比べると、ここにはなつかしい大学があるなぁと思いました。
私の恩師は経済学部では後藤靖先生、文学部では三浦圭一先生でした。
残念ながら早くに亡くなられた三浦先生は、日本中世史の専門家でしたが
授業中に自分の家の出自と本家分家の話を一コマ必ず語られるので有名でした。
たしか、新美南吉の作品がお好きだったと覚えています。
いただいたお手紙を大切にしていましたが最近はちょっと見当たりません。
お盆のせいでしょうか、昔の人を想い出します。