首里城炎上に思う
未明からの首里城の炎上の報に接して唖然。
原因はまだ不明だし、いろんな意見がでると思いますが、
文化財の活用ということについて、このあたりで一度立ち止まるべき
という警鐘となるのではと思います。
文化財の「活用」が観光サイドからしきりに要請される時代ですが。
史跡であっても建造物があり、それが指定物件であるなど
高い価値をもつ場合(首里城の場合は正殿などが重文)は、
やはり利活用を厳しく制限すべきではないでしょうか。
史跡の場合、電柱一本動かす、折れそうな松の枝の伐採するだけでも
現状変更許可申請をして仕事を進めます。イベントの開催もそうです。
近年インバウンドのためにはなんでもアリという風潮はどうかと思います。
それについて思い起こされるのは、どこかの政治家が学芸員批判のネタにして
話題になった京都の二条城などのイベント活用です。
ちなみに二条城跡は遺構は国史跡、建物や障壁画は国宝や重文です。
保存と活用といいますが、活用を叫ぶ人達はほとんど保存については顧慮の外です。
いずれこういう取り返しの付かないことが他所でも起こるのではと危惧しています。
消防設備の有無を云々する方もおられますが
仕事上、消防関係者の話をよく聞きましたが、手でかかえるほどの柱がどうやって
燃えるのかとおもうかもしれませんが、どんなに手を打っておいても
燃えだしたらどうしようもないということです。
私自身もそういう現場に立ち合いました。
お隣韓国で以前おこった崇禮門放火事件も想い出します。
それにしても再建に関わられた方々は断腸の思いでしょう……。
#自分の趣味全開で絶対読んだほうがいいと思う岩波文庫10選
表題の通りです。
こういう記事に触発されて……
https://sumus2013.exblog.jp/30881757/
『図書』の正月号みたいですが、こういうのって結構好き。
たちまち部屋にあるものから……。
を愛読していますが一冊ではこれ。傷んだのでブッカーで捲いてあります。
小島烏水の紀行文は初期の文語文体によるものがベスト。
近世畸人伝は10選から絶対に落ちないかな。
忘れられた日本人は授業のテキストにしています。
パリ・ロンドン放浪記/ジョージ・オーウェル
近世畸人伝/伴蒿蹊 十八世紀パリ生活誌 タブロー・ド・パリ/メルシェ
論 語/金谷治訳注 陶庵夢憶/張岱 忘れられた日本人/宮本常一
日本に岩波文庫があってよかったなぁ。と、思いますネ。
停戦時間
このところ老母の認知状態が夜昼共に悪化していて、ストレスがたまります。
介護制度と施設の存在は、ほんとうに家族にとっては合掌ものです。
昨夜遅く妄想で一暴れした母をなんとか送り出し、掃除。買物を済ませ、
昼食は蕎麦をゆがいて食べ、すぐさまつかの間の地べたクルージングへ。
昨日と打って変わって、ほんとうによいお天気です。
母が帰ってくるまで2時間余り、静かな午後です。
*今年は柿の成り年と思われます。だれも採らない渋柿が熟れていきます。
*いつもの藪畑です。ときどき使われているみたいです。
なんともはや
ようやく晴れました。
母をデイに送り出してから、カメラをもって散歩。
息子のお古のネルシャツを着て歩き始めたら汗をかきました。
服を選ぶのが難しい。
カメラを入れていた箱に乾燥剤を入れていたのですが
これに香料がついていたらしく。
香り付きカメラに……・
色・匂い・形……。
そんな訳で。
問いかけ
午前早めに入京。
百万遍のローソンに立ち寄り、コーヒーを注文。
ここは店員さん入れて出してくれるタイプ。
対応してくれた女性が
「こうして対面してお客さんお出しするのと、セルフとどっちがよろしいですか」と
丁寧な物腰で尋ねられる。
アルバイトの店員ではなく、どうやらオーナー夫人のよう。
ワタクシ「どちらでもよいですね。いそいでいるときはセルフがよいかも」と返事。
でもその50代とおぼしき女性、ふと見るとなかなかチャーミングだったので
「あなたのような素敵な方だ出してくれるなら、そりゃそっちの方が……」と
ほとんど口にでかかって、やっぱり気恥ずかしくなって止めました。
ここもセルフ式のマシンになるのかな?
昼休みに善行堂へ。
手にした『シュールレアリスム運動の歴史』(昭森社・1966年初版)
それなりに読まれた跡もある「手沢本」でした。
講義が終わるともう真っ暗です。
やはり秋ですね。明日は延期された「時代祭」。